エメラルド

ファンタジーポエム

春の芽生え

悩んで苦しんで
もがいてあがいて


立ち止まる


その時葛藤の中


翼が生える


もがいてあがいて
なやんでくるしんで


そんな試練繰り返し



その背中のくぼみに
携えてゆく


それは誰かの痛みをしること


誰かの心慮ること


優しい春の日差しに
こころ透けるように


輝く翼


どこへゆこうか


穏やかなこころ


こころ




エメラルドに零れる

夜の真っただ中
小さな煌めき
掌にのせて


めつむって


ぎゅっと握ってみる


そっと目をあけ


結んだてのひら
ひらいた


瞬間夜空の星
きらきら


エメラルドにこぼれる
空に瞬く
幾千の星


滲んで煌めき
エメラルドの



明日のたいよう


夕暮れ間近い街は慌ただしさ
人の流れと
一抹のさみしさを
運ぶ


夕暮れに染まる雲は
優しい明日を約束している


夕暮れの街が少しせわしく
映るのは
心にすこし騒がしい風ふくから


空を鮮やかに染め上げて


やがて日が沈む